
お焚き上げ料の表書きって、何て書けばいいの?

神社とお寺で違うのかな?
間違った書き方をすると、失礼にならないか心配ですよね。
正しい作法を知らないままだと、大切な供養の気持ちが伝わらないかもしれません。
そこで、今回は神社とお寺で異なるお焚き上げ料の表書きマナーについて紹介します!
- お焚き上げ料の正しい表書きの書き方
- 神社とお寺でのマナーの違い
- お焚き上げ料の相場と適切な金額
お焚き上げ料とは?意味と役割を解説

お焚き上げ料は、神社やお寺で古いお守りや御札を供養する際に納めるお金です。
これは感謝の気持ちを込め、正しく処分するための重要な儀式とされています。
お焚き上げの意味や役割について、以下の点を詳しく見ていきます。
これらを理解することで、正しい作法でお焚き上げを行えます。
お焚き上げの目的と歴史
お焚き上げは、古くなったお守りや御札を感謝とともに天へ還す儀式です。
この風習は平安時代から続き、神道や仏教の教えにも深く関わっています。
お焚き上げが行われる理由は、以下の通りです。
- 御札やお守りに宿った神仏の力を天へ還すため
- 感謝の気持ちを込め、丁寧に供養するため
- 不要になったものを正しい方法で処分するため
例えば、新年を迎える際には前年の御札やお守りを納める人が多くいます。
また、故人の遺品や想いのこもった品物を適切に処分する方法としても利用されます。
地域によっては「どんど焼き」として、正月飾りを燃やす風習もあります。
お焚き上げは、物に宿る霊的な力を敬い、適切に処分するための伝統的な儀式です。
このように、お焚き上げは単なる処分ではなく、感謝と供養の意味を持つ大切な行為です。
お焚き上げが必要なものとは?
お焚き上げが必要とされるものには、主に神仏に関係する品が含まれます。
ただし、すべてのものがお焚き上げの対象になるわけではありません。
代表的なお焚き上げ対象の品は、以下のようなものです。
- 神社やお寺で授かった御札やお守り
- 縁起物や破魔矢、熊手などの正月飾り
- 故人が大切にしていた愛用品
- 写真や手紙など、処分しづらいもの
例えば、旅行先の神社で授かったお守りは、一定期間が過ぎたらお焚き上げを検討しましょう。
また、亡くなった家族が大切にしていた品も、感謝の気持ちを込めて供養できます。
手紙や写真など、思い出の詰まった品を処分する際に利用する人も増えています。
このように、お焚き上げは物に込められた思いを浄化し、心を整理する儀式でもあります。
お焚き上げ料の基本的な考え方
お焚き上げ料は、供養の気持ちを表すために納めるものです。
これは神社やお寺が儀式を執り行うための費用としても活用されます。
お焚き上げ料に関する基本的な考え方は、以下の通りです。
- 「感謝の気持ち」を込めて納めるもの
- 神社やお寺によって金額は異なる
- 供養してもらう品の量に応じて決める
例えば、神社では数千円程度が相場ですが、お寺では読経があるためやや高額になる場合もあります。
また、供養する品の大きさや種類によって、お焚き上げ料が変わることもあります。
お焚き上げをお願いする際は、事前に神社やお寺へ確認すると安心です。
お焚き上げ料は、単なる手数料ではなく、感謝と供養の気持ちを表す大切なものなのです。
神社とお寺で異なるお焚き上げ料の表書き

お焚き上げ料を包む際、神社とお寺では表書きの書き方が異なります。
どちらの宗教に基づくかで、適切な表書きを選ぶことが重要です。
具体的な表書きの書き方について、以下の点を詳しく解説します。
適切な表書きを用いることで、失礼のない形でお焚き上げを依頼できます。
神社での表書きの書き方
神社でお焚き上げ料を納める際の表書きは、一般的に「初穂料」または「玉串料」と記します。
神道では、お供えや祈願の際に用いるこれらの言葉が適切です。
神社での表書きの基本は以下の通りです。
- 表書き:「初穂料」または「玉串料」
- 水引:紅白の蝶結び
- 名入れ:奉納者の氏名をフルネームで記載
例えば、新年に古い御札を納める場合、「初穂料」として封筒に記入します。
また、祈願成就のお礼を兼ねる場合は、「玉串料」としても問題ありません。
紅白の蝶結びを使うことで、繰り返し願い事ができる縁起の良い形になります。
神社へお焚き上げ料を納める際は、適切な表書きを心がけましょう。
お寺での表書きの書き方
お寺でお焚き上げ料を納める場合、表書きは「御布施」や「浄財」と記します。
これは、僧侶に対する謝礼や供養のための金銭を指します。
お寺での表書きの基本は以下の通りです。
- 表書き:「御布施」または「浄財」
- 水引:なし、または黒白・黄白の結び切り
- 名入れ:施主の氏名をフルネームで記載
例えば、お盆や法要の際にお焚き上げを依頼する場合は「御布施」と書きます。
お寺によっては「浄財」とする場合もあり、事前に確認すると安心です。
水引は基本的に不要ですが、故人の供養を兼ねる場合は黒白の結び切りを用いることもあります。
お寺での作法に沿って、適切な表書きを選びましょう。
共通するマナーと注意点
神社とお寺での表書きは異なりますが、共通するマナーもあります。
適切にお焚き上げ料を包むため、以下の点に注意しましょう。
- 封筒は白無地か奉書紙を使用する
- 毛筆または筆ペンで丁寧に書く
- 神社とお寺で適切な表書きを選ぶ
- お金は新札を避け、半紙に包むと丁寧
例えば、コンビニの封筒ではなく、正式なのし袋を用意するとより丁寧です。
また、ボールペンではなく筆ペンを使うことで、格式のある見た目になります。
神社なら紅白の蝶結び、お寺なら水引なしが基本と覚えておきましょう。
適切な表書きとマナーを守ることで、気持ちのこもったお焚き上げ料を納められます。

「神社とお寺で表書きの違いをしっかり押さえ、失礼のないように準備しましょう。」
お焚き上げ料の適切な金額と相場

お焚き上げ料の金額は、神社やお寺、供養する品によって異なります。
相場を知り、適切な金額を包むことで、失礼のない形で納められます。
以下のポイントを参考に、お焚き上げ料の金額を決めましょう。
適切な金額を納めることで、感謝の気持ちをしっかり伝えられます。
神社での相場と目安金額
神社でお焚き上げをお願いする場合、一般的な相場は1,000円〜5,000円程度です。
ただし、供養する品の種類や量によって、金額が変わることがあります。
神社での目安金額は以下の通りです。
- お守りや御札:1,000円〜3,000円
- 破魔矢・熊手などの縁起物:2,000円〜5,000円
- 大きな供養品(人形・遺品など):5,000円〜10,000円
例えば、毎年神社でいただいたお守りを納める場合、1,000円〜2,000円が相場です。
正月の熊手や破魔矢を納める際は、3,000円前後が適切でしょう。
人形や大きな供養品をお焚き上げする場合は、5,000円以上を包むことが一般的です。
神社ごとに相場が異なるため、事前に問い合わせると安心です。
お寺での相場と目安金額
お寺では、お焚き上げ料として「御布施」を納めるため、神社よりやや高額になることがあります。
また、僧侶が読経を行う場合、供養料が別途かかることもあります。
お寺での目安金額は以下の通りです。
- お守り・御札:2,000円〜5,000円
- 位牌・遺品:5,000円〜10,000円
- 読経を伴う供養:10,000円〜30,000円
例えば、古い位牌を供養する場合は、5,000円以上を包むのが一般的です。
遺品や写真を供養する場合も、5,000円程度が目安となります。
僧侶に読経をお願いする場合は、10,000円以上が適切です。
お寺によって金額が異なるため、事前に確認すると安心です。
金額を決める際のポイント
お焚き上げ料を決める際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 神社・お寺の規模や方針を確認する
- 供養する品の種類と大きさを考慮する
- 事前に問い合わせて相場を確認する
- 新札を避け、半紙に包むと丁寧
例えば、小さな神社やお寺では、相場が低めに設定されていることがあります。
また、供養する品が大きい場合は、その分お焚き上げ料も高くなる傾向にあります。
直接問い合わせることで、適切な金額を知ることができ、失礼を避けられます。
お焚き上げ料は感謝の気持ちを表すものなので、無理のない範囲で心を込めて準備しましょう。

「事前に神社やお寺に問い合わせると、適切な金額で安心して納められます。」
お焚き上げ料の包み方と注意点

お焚き上げ料は、適切な封筒に包み、正しい方法で納めることが大切です。
封筒の種類やお金の入れ方、渡し方のマナーを押さえておきましょう。
以下のポイントを詳しく解説します。
正しい包み方を知り、失礼のない形で納めましょう。
封筒の種類と選び方
お焚き上げ料を包む封筒は、神社とお寺で異なる場合があります。
基本的に、以下の封筒を使用するのが一般的です。
- 神社:紅白の蝶結びののし袋、または白封筒
- お寺:白封筒、または水引なしの奉書紙
例えば、神社では紅白の蝶結びののし袋を使用し、「初穂料」と表書きします。
お寺では、シンプルな白封筒を使い、「御布施」と書くのが適切です。
金額が大きい場合は、奉書紙で包むとより丁寧になります。
封筒の選び方ひとつで、相手に対する敬意が伝わります。
お金の入れ方と折り方のマナー
お焚き上げ料を封筒に入れる際は、お金の向きや折り方にも注意が必要です。
以下のポイントを守ると、より丁寧な形になります。
- 新札を避け、使用済みのきれいなお札を用意する
- お札の表(肖像がある側)を上にして入れる
- お金を直接入れず、半紙や白い紙に包むと丁寧
例えば、新札は「不幸を予測して準備した」と捉えられるため、避けるのが一般的です。
お札を封筒に入れる際は、表側(肖像がある面)を上にして揃えます。
白い半紙に包むことで、より格式のある形になります。
封筒の扱いひとつで、相手に対する敬意が伝わるので注意しましょう。
渡し方とタイミング
お焚き上げ料を納める際は、手渡しの仕方やタイミングが重要です。
以下のポイントを守ることで、失礼のない渡し方ができます。
- 受付や寺務所で、神職や僧侶に直接渡す
- 封筒を両手で持ち、軽くお辞儀をして渡す
- 「お焚き上げをお願いしたいのですが」と一言添える
例えば、神社では社務所の受付で封筒を渡し、「初穂料を納めます」と伝えるのが一般的です。
お寺では、「御布施をお納めいたします」と言って渡すと丁寧です。
渡す際は、片手ではなく両手で持ち、軽くお辞儀をすると礼儀正しくなります。
正しい渡し方を実践し、感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。

「封筒の選び方や渡し方をしっかり押さえ、心を込めて納めましょう。」
まとめ 神社とお寺で異なるお焚き上げ料の表書きマナー
今回は、神社とお寺で異なるお焚き上げ料の表書きマナーについて解説しました。
- 神社とお寺での表書きの違い
- お焚き上げ料の適切な金額と相場
- 封筒の選び方と包み方のマナー
お焚き上げは、感謝の気持ちを込めて大切な品をお送りする儀式です。その際、神社では「初穂料」や「玉串料」、お寺では「御布施」など、表書きの書き方が異なります。また、相場は3,000円~10,000円程度が一般的で、包み方や渡し方にも細かなマナーがあります。

正しい表書きや金額の目安を知ることで、失礼なく心を込めたお焚き上げができましたね
大切な儀式だからこそ、マナーを守り、気持ちよくお焚き上げを行ってください。
コメント