【徹底比較】Sony α6400とα6700の違いは?価格・性能・おすすめポイントを解説

カメラ

ソニーの人気APS-Cミラーレス「α6400」と「α6700」を徹底比較しました。
価格やサイズの違いから、AF性能・動画機能・バッテリー持ちまで、気になるポイントを7項目で詳しく解説しています。

「コスパ重視で気軽に使えるのはどっち?」
「将来性を考えるならどちらを選ぶべき?」

この記事を読めば、自分の撮影スタイルに合った最適な一台が分かります。
ぜひ最後までチェックしてくださいね。

🔻α6400で、軽快に毎日を切り取ろう。

🔻α6700で、プロ顔負けの映像表現を。

α6400とα6700の比較7項目

SonyのAPS-Cミラーレスであるα6400とα6700は、世代と思想が異なる兄弟機です。

α6400は軽量コンパクトと手頃な価格が魅力で、入門から中級者のスチル・Vlog用途に広く選ばれてきました。

対してα6700はAIプロセッシングユニットや10bit動画、ボディ内手ブレ補正を搭載し、現行基準での動画・AF性能を大幅に底上げした上位機です。

まずは全体像をつかめるよう、主要7項目の比較表を掲載します。

比較項目α6400α6700
発売時期2019年2月発表・同年発売2023年7月28日発売
有効画素数約2,420万画素約2,600万画素(裏面照射)
動画仕様4K30pまで/8bit/S-Log2/3・HLG対応4K60p(6Kオーバーサンプリング)・4K120p※/10bit 4:2:2/S-Cinetone・ログ・LUT
AF・認識リアルタイムトラッキング・瞳AF(人・動物)AI認識(人物ポーズ推定/動物・鳥・車など)+最新追従
手ブレ補正ボディ内補正なし(レンズ依存)5軸ボディ内手ブレ補正
重量(バッテリー・カード込)約403g約493g
バッテリーNP-FW50(CIPA約410枚)NP-FZ100(クラス上位の持続)
価格の傾向中古含め安価に入手しやすい現行上位。新品は高めだが値動きあり

① 価格・コストパフォーマンス

ポイントα6400α6700
発売時の価格帯ボディ実勢 約11万円前後(当時)ボディ新品 相場は20万円前後で推移
現在の入手性新品・中古とも流通が豊富新品中心。相場は日々変動
投資対効果の核軽さ・価格・必要十分な4K30p10bit動画・IBIS・AI AF・4K60/120p
周辺費用予備電池が比較的安価(NP-FW50)大容量NP-FZ100だが単価は高め

結論から先に述べます。

限られた予算で静止画中心、もしくは4K30pのVlog制作が主軸なら、α6400のコストパフォーマンスは今も強力です。

一方で、10bit記録や4K60p、ボディ内手ブレ補正、AIベースの認識AFを必要とする動画中心の制作では、α6700の投資は十分に回収しやすいです。

価格差の根拠が、撮影現場で効く機能差に直結するからです。

理由を整理します。

まず動画仕様です。

α6400は内部記録が8bitで、4Kは最大30pまでにとどまります。

色編集の耐性や滑らかなモーション表現を追求すると、8bit・30pの壁に直面しやすいです。

対してα6700は10bit 4:2:2での内部記録に対応し、4K60pや条件付きの4K120pも選択できます。

グレーディング耐性が高まり、肌や空の階調、ノイズ耐性に余裕が出ます。

次に手ブレ補正です。

α6400はボディ内手ブレ補正を持たず、動画ではレンズ側の補正や電子的なスタビライズ頼みになります。

広角や歩き撮り中心なら成立しますが、焦点距離が伸びる場面やワンオペの取材撮影では歩留まりに影響が出やすいです。

α6700は5軸ボディ内手ブレ補正を搭載し、レンズ補正との組み合わせで歩き撮りの安定感が向上します。

カメラ内のアクティブ補正や後処理と合わせると、編集段階でのリテイク削減に寄与します。

認識AFの世代差もコストに跳ね返ります。

α6400のリアルタイムトラッキングと瞳AFは今でも優秀ですが、被写体の種類や姿勢変化に対する理解は限定的です。

α6700はAIプロセッシングユニットを搭載し、人物のポーズ推定や鳥・動物・車などの認識に対応します。

難条件での歩留まりが伸びるため、商業案件や記録性が重視される現場では撮り直しコストの削減につながります。

費用の内訳にも触れます。

α6400は本体価格が安価で、バッテリーNP-FW50の単価も抑えやすいです。

一方で連続撮影時間や持ち出し本数が増えると、電池交換の手間やロスが発生します。

α6700はNP-FZ100を採用し、1本あたりの価格は高めですが、持続時間はクラス上位です。

長時間の現場ではトータル本数を減らせるため、運用面のコストは相殺しやすいと考えられます。

最終的な判断基準を提示します。

旅行スナップや学園祭の記録、ライトなVlogが中心で、編集は色補正程度という前提なら、α6400で十分な満足度を得られます。

逆に、クライアントワークやシネ風味のルックづくり、スローモーションや高ダイナミックレンジの色編集が前提なら、α6700の投資価値は明確です。

予算をレンズや音声機材に振る計画がある場合でも、土台となる10bitとIBISの安心感は、失敗テイクの減少や編集効率の改善として回収されます。

結論として、価格差を「初期費用」ではなく「運用コストと歩留まり」で捉えると、用途次第で最適解が変わります。

静止画主体・軽装重視・費用圧縮が目的ならα6400が有利です。

動画主体・現行品質基準・再現性の高いAFを求めるならα6700が長期的に有利です。

この観点を踏まえ、次の項目ではサイズや重量、操作感の違いを深掘りします。

② デザイン・サイズ・重量

ポイントα6400α6700
外観デザイン角ばった直線的デザインより丸みを帯び、最新世代らしい質感
サイズ約120.0 × 66.9 × 59.7 mm約122.0 × 69.0 × 75.1 mm
重量(バッテリー・カード込)約403g約493g
グリップ形状小ぶりで軽快だが深さ控えめ大型化しホールド性が向上
操作系ボタンシンプル構成カスタムボタン増加・ダイヤル追加

まず結論からお伝えします。

持ち運びの軽快さを最優先するならα6400が優位です。

一方で、長時間の撮影や大きめレンズを組み合わせるなら、ホールド性が強化されたα6700のデザインが有利に働きます。

用途によって「軽快さ」と「安定感」のどちらを優先するかが分かれ道です。

理由を整理すると、サイズと重量の違いが大きいです。

α6400は約403gと非常に軽く、バッグやリュックに入れて持ち運ぶシーンでは負担になりにくいです。

旅行や日常スナップ、街歩きVlogなど「気軽に取り出して撮る」スタイルに向いています。

小型ズームや単焦点との相性も良く、システム全体をコンパクトにまとめやすいです。

対照的に、α6700は493gと約90g重く、サイズも奥行きが大きくなっています。

数字だけを見ると差はわずかですが、実際に手にすると「握りやすさ」と「安定感」がまったく違います。

深めのグリップは中型〜大型のズームレンズを装着してもバランスが取りやすく、片手保持での安心感が増します。

動画撮影で長回しする場合や、ジンバルに載せた際の安定性にも寄与します。

デザイン面でも差があります。

α6400は直線的なシャープな形状で、従来のα6000シリーズを踏襲しています。

ボタン数は控えめで、初心者でも迷わないシンプルな構成です。

対してα6700は最新世代のデザインを採用し、丸みのあるボディと質感の向上が感じられます。

また、前ダイヤルやカスタムボタンが追加され、操作の自由度が大きく拡張されています。

この差は特に動画ユーザーに効きます。

撮影中にISO・シャッタースピード・絞り・フォーカスモードを瞬時に切り替えられることは、現場でのストレスを減らします。

α6400でもFnメニューを駆使すれば設定変更は可能ですが、ダイヤルやボタンで即座に反応できるα6700の方が直感的です。

とくにジンバルやリグを組んだ状態では、この操作性の差が撮影効率を分けます。

最後に携帯性と信頼性のトレードオフを整理します。

α6400は小型軽量ゆえに「いつでも持ち出せるカメラ」として魅力的です。

一方で、α6700はやや重い代わりに「撮影の安定性と操作性」を犠牲にしません。

軽快さか安定性か、どちらを優先するかで選択が変わるポイントです。

スナップシューターにはα6400、ワークフロー効率や長時間撮影を求める人にはα6700という棲み分けが適切でしょう。

③ 写真性能(AF・画質・連写)

ポイントα6400α6700
有効画素数約2,420万画素約2,600万画素 裏面照射型
ISO感度常用ISO100-32000常用ISO100-32000(拡張50-102400)
AF方式425点像面位相差+425点コントラスト検出759点像面位相差(カバー率93%以上)+AI被写体認識
瞳AF人間・動物人物(顔・瞳・頭部・胴体)、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機
連写性能最高約11コマ/秒最高約11コマ/秒(RAW深度改善)

結論を先に述べます。

静止画の基本解像度や連写性能そのものは両機とも近いですが、被写体認識と追従精度ではα6700が大きく優位に立ちます。

一瞬を逃さない確率を高めたいならα6700、コストを抑えて必要十分な撮影を楽しみたいならα6400という棲み分けです。

つまり、性能の方向性は「基本スペックの安定感」対「AIによる歩留まり改善」と整理できます。

理由を掘り下げると、まずセンサー構造に違いがあります。

α6400は約2,420万画素の従来型センサーを搭載し、解像力やダイナミックレンジは十分です。

対してα6700は2,600万画素の裏面照射型CMOSを採用し、暗所耐性や高感度ノイズ耐性で優位に立ちます。

夜景や室内撮影でのクリアさは確実に差が出る部分です。

次にAF性能です。

α6400の425点AFは今でも高速で、リアルタイムトラッキング+瞳AFは実用レベルが高いです。

ただし認識対象は人物と一部動物に限られます。

α6700は759点の位相差センサーに加え、AI認識ユニットを搭載しています。

人間のポーズ推定や鳥・昆虫・車・列車など、多様な被写体に対応できるため、動体撮影や野鳥撮影での成功率が飛躍的に高まります。

連写性能の数値自体は両機とも11コマ/秒と同等です。

しかしバッファ容量と書き込み速度に差があります。

α6400ではRAW連写の持続時間が短く、スポーツや動物撮影ではストレスを感じやすいです。

一方α6700は処理系が刷新され、RAW+JPEGでも長めに連写が続きます。

連写性能は数値だけではなく「実際にどのくらい撮り続けられるか」が重要で、ここに世代差が反映されています。

画質面についても違いがあります。

α6400は自然な発色と十分な解像感を備えていますが、RAWデータの余裕は最新機に比べると少なめです。

α6700は14bit RAW出力の階調が豊かで、特にハイライト耐性や暗部の粘りが強化されています。

編集耐性を重視するRAW現像派にはα6700の方が安心感があります。

まとめると、スナップや風景で「軽さとシンプルさ」を優先するならα6400が快適です。

動体・暗所・編集耐性に強く「撮れなかった」を減らすなら、AI認識と裏面照射センサーを持つα6700の価値が高まります。

両機とも画質は十分ですが、世代進化がもたらす差は撮影シーンによって確実に現れます。

写真性能の優劣はスペックの数値よりも、歩留まりと後処理の自由度に直結しているのです。

④ 動画性能(4K/10bit・ログ撮影・手ブレ補正)

ポイントα6400α6700
動画解像度4K30pまで(6Kオーバーサンプリング)4K60p(6Kオーバーサンプリング)、4K120p対応※
色深度8bit 4:2:010bit 4:2:2
ログ撮影S-Log2/3、HLGS-Log3、HLG、S-Cinetone、LUT適用可
手ブレ補正なし(レンズ依存)5軸ボディ内手ブレ補正+アクティブモード
録画制限従来は30分制限あり(アップデートで解除)制限なし(熱制御により長回し対応)
マイク・オーディオマイク入力あり、ヘッドホン端子なしマイク入力、ヘッドホン端子あり、デジタルオーディオ対応

結論を先に述べます。

本格的な映像制作や色編集を前提とするなら、α6700が圧倒的に優位です。

一方で、日常のVlogやシンプルな4K撮影ならα6400でも十分実用レベルにあります。

動画性能の差は「表現の自由度」と「安定感」の部分で大きく現れます。

まず解像度とフレームレートです。

α6400は4K30pまでの対応で、6Kからのオーバーサンプリングにより高精細な画を得られます。

ただし60pや120pのスローモーション撮影には対応していません。

対してα6700は6Kオーバーサンプリングによる4K60pに加え、条件付きながら4K120pも選択可能です。

滑らかなモーション表現やハイスピード映像が必要な場面では圧倒的に強みとなります。

次に色深度と記録方式です。

α6400は8bit 4:2:0に制限されるため、編集時のカラーグレーディングで破綻が起きやすいです。

とくに空のグラデーションや肌の階調表現でバンディングが目立つことがあります。

一方、α6700は10bit 4:2:2記録に対応し、色情報が大幅に増えます。

映像クリエイターや映像案件を想定する場合、編集耐性の差はプロ・アマを問わず大きな安心感になります。

ログ撮影の幅も違います。

α6400はS-Log2/3やHLGで撮影可能ですが、ガンマ調整や色味作りには工夫が必要です。

α6700はS-Log3やHLGに加え、ソニーのシネマ機にも採用されるS-Cinetoneを搭載しています。

撮影時点から映像の雰囲気を作り込め、さらにLUTを直接適用できるため、効率的なワークフローに直結します。

安定性に関しても大きな差があります。

α6400はボディ内手ブレ補正を持たないため、動画撮影ではジンバルや電子補正に頼らざるを得ません。

静止画では気にならなくても、歩き撮りや長時間の手持ち動画では揺れが目立ちやすいです。

α6700は5軸ボディ内手ブレ補正を搭載し、さらにアクティブモードで動画撮影時の安定感を強化しています。

結果として、歩き撮りVlogやワンオペ撮影でも見栄えの良い素材を確保しやすくなります。

録画時間と熱対策も重要なポイントです。

α6400は発売当初、30分の録画制限がありましたが、後のアップデートで解除されています。

しかし小型ボディゆえに発熱リスクは避けられず、連続撮影では制限が出る場合があります。

α6700は放熱設計が改善され、長時間の収録やイベント撮影に対応できるようになっています。

熱停止の不安を減らせるのは大きな実用性の向上です。

最後にオーディオ関連です。

α6400はマイク入力は備えていますが、ヘッドホン端子がないため録音モニタリングができません。

α6700はマイク端子に加えヘッドホン端子を備え、さらにデジタルオーディオインターフェース対応で高音質収録が可能です。

動画制作において音声のクオリティは映像以上に重要とされることも多く、α6700の優位性は無視できません。

総合すると、Vlogや簡易撮影で「撮って出し」を楽しむならα6400で十分ですが、

映像制作を仕事や作品レベルで追求するなら、α6700の動画性能は価格差を超える投資価値を持っています。

動画を中心に考えるユーザーにとって、両機の差は「別次元」といえるほどです。

⑤ 操作性・ユーザビリティ

ポイントα6400α6700
モニター3.0型 約92万ドット タッチ対応 チルト式(自撮り可)3.0型 約104万ドット タッチ対応 バリアングル式
ファインダー236万ドット OLED 約0.70倍約236万ドット OLED 約0.70倍(改良あり)
メニューUI従来UI(タッチ操作制限あり)最新UI(タッチ操作拡張・直感的)
ボタン/ダイヤルFnボタン中心のシンプル構成前ダイヤル+Cボタン追加 カスタム性向上
端子類HDMI(micro)、USB Micro-BHDMI Type-A(フルサイズ)、USB-C(給電・転送)

結論を先に述べます。

シンプルで迷わない操作を求めるならα6400、プロ仕様の操作性と直感的なUIを重視するならα6700が適しています。

両機の違いは「シンプルか」「カスタマイズ性か」に集約できます。

まずモニター機構です。

α6400はチルト式で、自撮りやローアングル・ハイアングル撮影に便利です。

ただしマイクを上部に装着すると液晶と干渉することがあります。

α6700は完全可動のバリアングル式を採用しており、縦撮りや自由なアングルでの撮影に強く、Vlogや動画撮影に適しています。

この変更だけでも、映像クリエイターにとっては扱いやすさが段違いです。

ファインダーは両機とも236万ドットですが、α6700は視認性や色再現が改善され、特に屋外での視認性が良好です。

また、アイポイントや視野率が洗練されており、長時間の撮影でも目の疲労が少ないと感じるユーザーが多いです。

次にメニューUIの違いです。

α6400は従来型メニューで、タッチ操作の範囲が限られているため、設定変更には慣れが必要です。

α6700は最新世代のUIを採用し、縦方向の階層型メニューで直感的に項目を探せます。

さらにタッチ操作の自由度が増し、撮影中でもスムーズに設定変更が可能です。

これにより、操作性の快適さは一世代飛び越えた印象を受けます。

操作系も進化しています。

α6400はボタン数が少なく、Fnメニューやカスタムボタンを工夫して運用する必要があります。

これはシンプルさの反面、設定を頻繁に切り替えるユーザーには物足りなさがあります。

α6700は前ダイヤルやカスタムボタンが追加され、露出・ISO・フォーカス切替などを物理操作で直感的に変更できます。

特に動画ユーザーにとって、瞬時に設定を変更できることは失敗を減らす大きな強みです。

端子類にも差があります。

α6400はMicro HDMIとUSB Micro-Bという従来規格で、配線やアクセサリーの選択肢が限られます。

対してα6700はフルサイズHDMI Type-AとUSB-Cを搭載し、外部モニターや高速データ転送、USB給電にも柔軟に対応します。

動画制作やライブ配信環境では、接続の安心感が大きなアドバンテージになります。

まとめると、α6400は軽快で「カメラ初心者にも扱いやすい設計」になっています。

一方で、α6700はプロユースに耐えうる操作系とインターフェースを備え、複雑な撮影環境にも対応可能です。

使いやすさの方向性が異なるため、どちらを選ぶかは「学びやすさ」か「自在な操作性」かの価値観に依存します。

ユーザー体験の完成度を重視するなら、UIと操作系が進化したα6700に軍配が上がります。

⑥ バッテリー持ち

ポイントα6400α6700
バッテリー型番NP-FW50NP-FZ100
CIPA基準 静止画撮影枚数約410枚約570枚
動画撮影持続時間実用で約60〜90分程度実用で約120〜150分程度
充電方法USB Micro-B充電対応USB-C充電・給電対応
実運用での評価予備バッテリー必須、連続撮影では不安長時間の撮影でも安心、予備本数を削減可能

結論から言えば、バッテリー持ちでは圧倒的にα6700が有利です。

α6400のNP-FW50は小型軽量ですが容量が少なく、連続撮影では頻繁な交換が必要になります。

対してα6700のNP-FZ100は大容量かつ高効率で、実際の現場での撮影可能時間が大幅に伸びています。

「予備バッテリーの数」と「撮影中の安心感」が、両機の明確な差です。

理由を整理すると、まずバッテリー規格そのものの違いが大きいです。

NP-FW50はα6000シリーズ初期から採用されてきた小型バッテリーで、静止画メインなら問題ないレベルです。

しかし動画撮影や長時間のイベント撮影では1本あたりの持続時間が短く、最低でも数本の予備が必要です。

α6700はフルサイズ機でも採用されるNP-FZ100を搭載しており、容量が約2倍以上で、放電特性も安定しています。

特に動画撮影やライブ配信のような長時間運用において、その差は非常に大きいです。

次に給電方式です。

α6400はUSB Micro-B端子から充電は可能ですが、撮影しながらの給電には制約があります。

長時間の撮影や配信では、実質的にAC電源アダプターを使うか、モバイルバッテリーを工夫して接続する必要がありました。

α6700はUSB-Cに対応し、撮影しながらの給電が安定して行えます。

これにより、長回しの収録や出張撮影でも安心して使えます。

実運用の体感差も重要です。

α6400では、旅行や取材の現場では予備バッテリーを4〜5本持ち歩くのが一般的でした。

交換の手間が増えるだけでなく、撮影チャンスを逃すリスクにもつながります。

α6700はバッテリー1本で撮影を乗り切れるケースも多く、予備を2本程度に減らせます。

荷物の軽減と精神的な安心感の両方が得られるのは大きなメリットです。

最後にコストの視点です。

NP-FW50は1本あたりの価格が比較的安価ですが、複数本を揃えると結果的にコストがかさみます。

一方でNP-FZ100は1本あたりの単価が高めですが、必要本数が少なく済むため、長期的に見ればトータルコストは抑えやすいです。

つまり「初期投資ではα6400が安いが、運用コストではα6700が有利」と言えます。

まとめると、ライトユーザーで短時間撮影が中心ならα6400でも十分に対応できます。

ただし動画やイベントなど長時間の撮影を重視する人にとっては、バッテリー性能の差が作品の安定性に直結するため、α6700を選ぶ価値は非常に高いです。

撮影スタイルがシビアであればあるほど、バッテリー持ちの差は「安心感」という形で実感できるでしょう。

⑦ 拡張性・将来性

ポイントα6400α6700
マウントソニーEマウント(APS-C対応)ソニーEマウント(APS-C対応、フルサイズレンズも利用可)
対応レンズAPS-C Eマウントレンズ+フルサイズ流用APS-C新世代レンズ群との親和性が高い
アクセサリー端子マイク入力あり、デジタルオーディオ非対応マイク入力+ヘッドホン端子+MIシューでデジタルオーディオ対応
ファームウェア更新発売から時間が経過しアップデート頻度は低下最新世代として積極的なアップデートが期待可能
将来性中古流通豊富、価格は安定AIユニット搭載世代として長期運用が見込める

結論を言えば、長期的な運用や拡張性を重視するならα6700の方が将来性があります。

一方で、費用を抑えつつAPS-Cシステムを構築したいならα6400も今なお有力な選択肢です。

つまり「今を安く楽しむか」「未来を見据えるか」で方向性が分かれる部分です。

まずレンズ互換性です。

両機ともソニーEマウントを採用しており、APS-C専用レンズとフルサイズ対応レンズの両方を利用できます。

α6400でも十分に豊富なレンズ資産を活かせますが、最新APS-Cレンズの最適化やAI処理を考えるとα6700の方が将来性が高いです。

特に広角ズームや高性能単焦点など、最近のAPS-Cレンズは動画対応を意識した設計が多く、α6700との相性は抜群です。

アクセサリー面では大きな違いがあります。

α6400はマイク入力は可能ですが、デジタルオーディオ対応がなく、ヘッドホン端子もありません。

そのため外部レコーダーを併用するなど、音声収録環境を整えるのに追加機材が必要です。

α6700はマルチインターフェースシューによるデジタルオーディオ入力に対応し、ケーブルレスで高品質な音声収録が可能です。

さらにヘッドホン端子でリアルタイムモニタリングできるため、動画制作者にとって大きな利点となります。

ファームウェア更新の観点でも差が出ます。

α6400は発売から時間が経過しており、大きなアップデートが行われる可能性は低いです。

一方、α6700は2023年登場の最新世代であり、今後のファームウェア改善や新機能追加の期待が持てます。

例えばAI認識の対象拡大や動画ワークフローの改善など、進化の余地が残されている点は安心材料です。

市場価値の観点も重要です。

α6400は中古市場に豊富に流通しており、価格も安定しています。

買いやすく手放しやすい点は魅力ですが、将来的なリセールバリューは大きくは期待できません。

対してα6700は最新機として需要が高く、一定期間は価格維持が期待できます。

長期運用しても手放す際のリターンが大きいため、投資効率の面でも有利です。

総合的に見ると、APS-Cで今後も撮影を続けるならα6700の拡張性と将来性は魅力的です。

一方で、「今すぐ安価に始めたい」「中古で気軽に試したい」というニーズならα6400の選択も十分現実的です。

拡張性の違いは用途と投資計画に直結するため、自分のスタイルにあわせて判断するのが最適解と言えるでしょう。

α6400とα6700はどっちがおすすめ?

ここまで7項目にわたって比較してきました。

結論を整理すると、α6400は「コストを抑えて軽快に撮影を楽しむ人」に最適で、α6700は「最新機能で動画・静止画の両方を本格的に撮りたい人」に向いています。

以下でそれぞれのおすすめポイントを解説します。

① α6400がおすすめな人

α6400は、まず価格面で非常に魅力的です。

中古市場も充実しており、ボディ単体を10万円以下で入手できるケースもあります。

そのため「これからミラーレスを始めたい」「趣味として気軽に使いたい」という人には大きなメリットがあります。

また403gという軽量ボディは、旅行や日常のスナップ撮影での持ち運びに最適です。

さらにチルト式液晶は自撮りやVlogにも活用でき、操作がシンプルなので初心者にも扱いやすい構造になっています。

ただし、動画性能や長時間撮影の安定性には制約があります。

それでも「4K30pで十分」「短時間撮影が中心」というユーザーであれば、不満なく利用できるでしょう。

つまりα6400は「低コストでコンパクトに始めたい」「趣味レベルで気軽に使いたい」人におすすめです。

特にスナップ・旅行・日常記録を重視する方にはベストマッチと言えます。

🔻α6400で旅もスナップも、もっと気軽に。

② α6700がおすすめな人

α6700は、動画・静止画の両方を高いレベルでこなしたい人におすすめです。

AI認識による被写体追従、10bit 4:2:2記録、4K60p/120p対応など、動画性能は大幅に強化されています。

さらにバリアングル液晶や前ダイヤル追加、最新UIによって、プロユースにも耐えうる操作性を備えています。

また、NP-FZ100の採用によりバッテリー持ちが改善され、長時間の現場でも安心です。

「仕事で動画を撮りたい」「将来的にシネマライクな映像を作りたい」と考える人にとって、α6700は最適解です。

もちろん価格は高めですが、長期的な運用やリセールバリューを考えると投資価値があります。

α6700は「最新世代のAPS-C機として長く使えるモデル」を探している人に最もおすすめできます。

動画制作を本格化させたいクリエイターにとっては、価格差以上のリターンを得られるでしょう。

🔻α6700なら、4K120pで世界がスローモーションに。

α6400とα6700の良くある5つの質問

最後に、ユーザーからよく寄せられる疑問点をまとめました。

購入を検討する際の参考になるよう、それぞれ詳しく解説していきます。

Q1. α6400とα6700の発売日はいつ?

α6400は2019年2月に発売され、APS-Cミラーレスの中でも人気の定番機として長く販売されてきました。

対してα6700は2023年7月28日に登場し、最新世代のAPS-C機として位置づけられています。

発売時期の差が約4年あるため、搭載されている技術や性能に大きな世代差が生まれています。

特にAI認識や10bit動画などは、発売年代の差を象徴する機能です。

Q2. α6400とα6700の価格差はどのくらい?

発売当初の価格では、α6400はボディ単体で約11万円前後でした。

現在は中古市場で10万円以下で手に入ることも多く、コストパフォーマンスは抜群です。

一方でα6700は新品ボディが約20万円前後で流通しており、中古市場もまだ価格が高止まりしています。

つまり価格差はおよそ10万円程度で、この差が「最新機能への投資価値」と捉えられるかどうかが判断ポイントになります。

Q3. α6700は動画性能でどれくらい進化した?

α6400と比べると、α6700の動画性能は別次元に進化しています。

まず10bit 4:2:2記録が可能になり、色編集耐性が大幅に強化されました。

さらに4K60pや条件付き4K120pにも対応し、スローモーションや高品質映像制作が容易になっています。

加えてボディ内5軸手ブレ補正やアクティブモードが搭載され、手持ち動画の安定感が向上しました。

動画を重視するなら、α6700は圧倒的な選択肢と言えます。

Q4. α6400とα6700の重さはどれくらい違う?

α6400は約403gと非常に軽量で、旅行や日常スナップに最適です。

対してα6700は約493gで、差は約90gほどあります。

数値的には小さな違いですが、実際に持ち比べると「グリップの深さ」と「安定感」が大きく変わります。

軽さを最優先するならα6400、ホールド性と安心感を重視するならα6700が良い選択です。

Q5. 長期的に買うならどちらが有利?

長期的な運用を考えるなら、α6700の方が有利です。

理由は大きく3つあり、AI認識による最新AFシステム、10bit動画対応による将来性、そして大容量バッテリーによる安定運用です。

さらに発売時期が新しいため、今後のファームウェアアップデートや市場価値の維持も期待できます。

ただし「軽さ・安さ・必要十分な性能」を重視するなら、α6400は今でも非常にバランスの取れた選択肢です。

つまり「最新機能を求めて長く使うならα6700」「費用対効果を重視するならα6400」と整理できます。

まとめ|α6400とα6700の比較まとめ

比較項目詳細リンク
① 価格・コストパフォーマンスこちら
② デザイン・サイズ・重量こちら
③ 写真性能(AF・画質・連写)こちら
④ 動画性能(4K/10bit・ログ撮影・手ブレ補正)こちら
⑤ 操作性・ユーザビリティこちら
⑥ バッテリー持ちこちら
⑦ 拡張性・将来性こちら

ソニーのAPS-Cミラーレスを代表する「α6400」と「α6700」は、方向性の異なる魅力を持っています。

α6400は軽量・低価格でコスパに優れ、スナップや旅行、Vlog入門に最適です。

一方のα6700はAI認識や10bit動画、バリアングル液晶など最新技術を搭載し、本格的な映像制作や長期運用に強みがあります。

つまり「コストを抑えて気軽に楽しむならα6400」「最新機能で失敗の少ない撮影を求めるならα6700」という棲み分けができます。

どちらを選ぶにしても、自分の撮影スタイルを明確にすれば後悔のない選択ができるでしょう。

参考リンク:

🔻α6400で、軽快に毎日を切り取ろう。

🔻写真も動画も、この一台で。α6700。

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